心に響く言葉。
それは時間が経っても、いつまでもくっきりと記憶に残るもの。
思い返せば、色んな人に思いがけずかけられた言葉の中でも、
何というかグッとくる、その時の自分に深く響いた言葉って、いくつもあるもの。
先日、日本に帰った時に高校時代の仲間から言われた。
「せっかくオーストラリアにいるんだから、どっぷり現地に溶け込んで、ローカルになりきったらいーんじゃないの!?」
僕ら夫婦は、ここオーストラリアでは、法律上&ビザ的にはまだ一時滞在者扱い。
とはいえ、日本の住民票を抜いて、国民年金も払うことを辞め、こちらへ移住してきたのは昨年の6月のこと。
時間とともに、現地での生活にも溶け込んできたつもりだったけど、どこか帰るべき場所があるというような、気持ち的な拠り所を残していたのは、実は日本の方かもなと、それを聞いて思った。
少し細かいことを言うと、僕らは学生ビザという、主にオーストラリアで学生向けに発行されるビザを取得している。
つまり、嫁が学習しているチャイルドケアティーチャー(いわゆる保育士)の資格を取得することを前提に、嫁は学校に通いながら仕事をして、という状態。
ただし、まだオーストラリアの国民としての権利はもちろん持っていないので、医療保険や利用できる補助金、年金はもちろん、働ける時間にも制限があるんです。
そして、ここからいわゆる永住権と言われるビザを取得するためには、英語力や仕事のスキルなど、大きな大きな壁がたくさんある。
移住当初からのプランとしては、ごく順調にいって永住権取得まではおそらく7年くらいはかかる見込み。
でも、それもうまくいけばの話なので、法律が変わったり、うまく仕事や勉強が進まなかった場合は、このプランは成り立たず、強制帰国というストーリーも全然あり得る。
では、そこまでして僕らはどうしてこの道を選んだのか?
オーストラリアで何がしたいのか?
考えてみれば、単純な動機。
本当に気持ちの良い場所で日々暮らしてみたい。
不安があっても、大きなチャレンジをしてみたい。
自分に何がどこまでできるのか、試してみたい。
理由はいくつもあるけれど、正しいとか間違ってるとかできるとかできないとかじゃなく、
やりたいからやった。
そんなチャレンジをしたんだったな、と。
はじめに書いた言葉を聞いて、そんな自分の想いを思い起こすことができた。
さて、本田。
そう。
話は変わりますが、メルボルンビクトリーというチームに移籍した本田選手がブリスベンに試合をしに来ていたので、嫁と見に行くことに。
驚いたのは、アウェーのチームなのに、スタジアムのスクリーンでは試合前から本田選手のこれまでのヒストリーばかりを流す、その感じ。
そして、現地の日本人が、ここぞとばかりに集結し、そわそわざわざわ、今か今かと本田選手の登場を待ち望む感じ。
正直、観客は数千人と寂しいものだったけど、ここオーストラリアで、そしてこれまでも彼は様々な世界中の地で、日本人として自分の実力で戦って、結果を出して来たんだなと、改めてそのすごさを体感した。
アスリート、ビジネスマン、教育者、実業家、投資家、チャレンジャー。
そんな多彩な側面を持っている本田選手から、いくつも年上の僕は大いに刺激を受けた。
ここオーストラリアで、チャレンジしなきゃと思った。
変わり続けなきゃ、
進み続けなきゃ、
望む未来を描き続けなきゃ。
せっかくチャンスがあるんだから。
そう思った。
37歳。
大人の夢は、これから。
<週末の写真たち>
「いいこと、、、」

「ある。」

「、、ない。」

「、、ある!」

「、、ない?」

「、、ある!!」

「うへへー ^^」

「よかった。」

I wish your dreams come true with me